吉備舞には、二とおりの見方があります。
一つには、まだ手ほどきを受けたばかりの、小さな子どもが舞う吉備舞。
おぼつかない足取り、手振り。それでもいっしょうけんめい舞います。
「あんなちっちゃな子が・・・・。そうとう練習したんだろうねえ・・・・。」
それはそれは愛らしくて、思わず涙ぐんでしまいます。
もう一つは、稽古を重ねた女性の舞う吉備舞。
優雅なたち振る舞い。穏やかな中にもピンと一本線の入った動き。
これはもうりっぱな芸術です。思わずうっとりしてしまいます。
明治という新しい世は、当時の人々にとって、こんなにも明るく希望に輝いていたのでしょう。
ぜひ、一度ご鑑賞ください。