祝宴係の御用を通して
太田 昭子(西八幡教会)


今年、典楽会結成50年を迎え、去る2月19日、霙まじりの寒さの中、本部修徳殿において記念の祭典並びに式典が執り行われました。式典での記念曲「教祖讃仰」の演奏には、典楽と洋楽の融合という今後の課題を提示しながらも、新しい時代の幕開けを感じさせられ、一般にも広く受け入れられ、使われることを願いました。
また、三矢田先生の記念講演では、典楽会の歴史や年輩楽人たちのご苦労の話で、金光教典楽会の素晴らしさや、信心の有り難さなど、改めて認識させられました。
引き続き祝宴に入り、総務部長久保田紘二先生よりお祝いのお言葉をいただき、高橋行地郎先生(当時図書館長)の乾杯の音頭で祝宴は始まりました。当初の計画では、玉水教会控所を会場にして、食堂に舞台を作り、各支部からの出し物などで祝ってもらう方向で話しを進めていましたが、舞台のスペースも取れぬ程の参加者が予想され計画を変更し、会場の下見を行って改めて席の配置が検討されました。
当日は、各支部から祝宴担当者を出してもらい、会場の設営や準備が手際よく進められました。会場正面には横断幕が張られ、テーブルには料理や飲み物などがセットされ、記念祝宴が皆の真心で作り上がっていく様子に、祝宴係として、とても嬉しく思いました。
祝宴では、先輩後輩の隔たりなく打ち解け合って、和気あいあいと楽しく賑やかに歓談が進む中、支部紹介を行いました。それぞれの支部代表からお祝いの言葉と支部の様子や会員の近況などが紹介されました。北九州支部は、九州の代表的な民謡「炭坑節」が披露され、会員一同、一致団結して会場狭しと楽しく踊る姿はとても印象的でした。その後はゲームなどを行い、盛況の内に万歳三唱で閉会いたしました。

私は教会子弟として成人し、小学3年生の頃より箏の御用を、今では笙の楽員としてご用させていただいています。母の支部長として長い間のご用姿勢は典楽がすばらしい有り難いだけでは続かぬ、一辛抱もあってのこと、信心あってのことだと感じます。
典楽会が発足して今日まで先覚先人の一方ならぬご苦労と典楽御用の精神が引き継がれての今日であると思う時、この50年というめでたいご時節にご用にお使いいただけることを心から嬉しく勿体なく思っています。今後ますます典楽会の発展を祈念し、一層典楽の道に精進し、お役に立ってまいりたいと思います。