記念曲制作ものがたり
その24 新曲到着の返事を送る

届けられた楽譜は、すべて手書きであった。M氏のところにも同し楽譜がいっているはずなので、洋楽譜の浄書に関してはM氏にお願いすることとなる。余談ではあるがM氏の楽譜浄書は定評がある、奏者に見やすい楽譜が作れるとのこと(金光学園S先生談)だが、素人の私にはどこをどうすれば見やすいのか、皆目分からない。洋楽譜も奥が深いようである。

私の周りは、かなりバタバタしており、すぐに典楽譜への変換などの作業はできそうにない。とりあえずぱらぱらと楽譜をめくってみると、歌詞がまちがっているところに目がとまる。とりあえず2箇所見つけた。
第1章の「疑いをはなれて」が「疑いをはなたれて」になっている。この箇所は音符との関係でただ「た」を取れば済む問題ではないことはわかる。
もう一つ「大道(おおみち)」を「だいどう」と読んでいる。これについては、前もってルビをふっていたら良かったと反省した。だが、同じ4文字なので、そのまま置き換えてもいいのではないか・・・?いずれにしても、Y氏に聞いてみることが一番の早道であることに違いはない。

そして、とりあえずは、新曲到着の報告も兼ねてこちらの思いも伝えるべく、作曲者のY氏に下記のメールを送ったのである。

> Y 様

>本日、楽譜を拝受しました。

>お疲れさまでした。
>こちらから、具体的な提言もできず、抽象的な言い回しになってしまい
>戸惑われたことと思います。

>> というのもまず制限が私にとってはあまりにも大きかったということ、
>> (お琴の音型、打ものの音型とか)
>> 限られた技術、限られた使用可能な音型の中で、かつ覚えやすいもの
>> 親しみやすいもの、となると自由な発想がどうしても羽を広げられない状況に
>> なり、本来の私ならもっとこうしたいのに、といったアイデアをことごとく
>> 却下しなくてはならない連続で、こういった状況は初めての経験になったかも
>> しれません

>典楽会の中では、今まで典楽と洋楽が歩み寄れるという手がかりすらありませ
>んでした。その意味で、Yさんにお願いしたことは、その壁を取り払う重要な
>契機になります。まあ、そのことでご苦労をおかけしたことにもなるのですが。
>いずれにしても、今回の営みは、某かの完成形ではなく始まりであると認識し
>ています。
>Yさんがご苦労下さった成果をもとに、広げられなかった羽を広げていける
>ような創造をしていきたいと願います。Yさんには今後とも世話になると思い
>ます。よろしくお願いいたします。

>> そして、手直し、若しくは書き直しが必要ならばハッキリと仰ってください。
>> ということを申し上げてしまいたくなるくらい戸惑いがありました。

>はい、遠慮なく申し上げます。少しでも、典楽と洋楽の融合の一助になれば
>という思いからです。

>ただ、現在他の所用に振り回されて、じっくりと拝見する時間がとれません。
>すいませんが、4,5日このままにしておいてください。
>さっと見たところでは、私達のところで当たり前と思っていたテキストの読み方
>について、違いがありました。ルビを振っておけば良かったと思います。
>詳しくは、後日メールにて連絡いたします。

>ほんとうにお疲れさまでした。
>御礼申し上げます。また後日。


>M先生へ
>MIDIファイル、作ってもらえるとありがたいです。