記念曲制作ものがたり
その18 新曲の確認をする

新曲のとりまとめがようやくできた。先の懇談では、企画書を基にして行われたが、それを離れていろいろな可能性等も話し合われた。それを確認し、共有する意味でも文章にしておかなければならないものである。
8月4日、作曲家のY氏宛に、金光での懇談から、企画書に盛り込まれていない諸点を補足し確認するメールを送ったのである。

>Y 様

>先般、金光に来ていただいて、こちらが用意した新曲の企画書をもとに打
>ち合わせを行った内容について、確認させていただきます。

>このたび制作する曲は、「典楽(邦楽)、コーラス(洋楽)という枠組み
>にとらわれず、それらが融合し共演が可能な曲として制作していく」とい
>う願いからのものです。

>全体として
>○儀式時に使用することを想定して全体を構成し、それぞれ親しみやすい
> (技術的に難しくない)曲とする。

>○単章での演奏も可能な曲とする。

>○ピッチは3部とも430Hzとする。
> (これについては、企画書から変更しました。)

>○使用する楽器は、笙、篳篥、龍笛、箏、オルガン、打楽器で、オプショ
>ンとしてピアノも使用できるようにする。箏は平調の調弦を使用する。
>(箏の調弦についてはご注意下さい。)

>○具体的な構成は企画書のとおり3部構成で、それぞれ選定している歌詞
> をもって曲作りを行う。テキストは、み教えの言葉であり変更しないが
> 3章のみ教えは、現代語訳のテキストに変更する。
>  心は広く考えておれ。世界は広く考えておれ。世界はわが心にある。
> また、全体あるいは一部のテキストの繰り返しは問題ない。

> 第1章は、祭典時に斉唱する「神人の栄光」のような本教の愛唱歌として
>      誰もがなじめ、口ずさめる曲とする。また、合唱への意欲を持
>      たせるために2部ないし3部によるやさしいコーラスパートに
>      する。

> 第2章は、玉串奉奠時に使用することができる曲として(繰り返しが可能)

> 第3章は、開帳時に使用できる曲として
>      コーラスパートは、第1章の愛唱歌的なものではなく、ある程
>      度練習をしてもらえるようなものでありながら、一部に参加者
>      が気軽に歌うことが可能な部分を持つ構成とする。

>(3章それぞれを、金光教の儀式に使用できるように振り当てることは、新
>たに付与されたところです。)

>○章ごとにタイトルを典楽会において付与する。

>以上ですが、抜けているところがあればご提示ください。Mさんも
>よろしく。

>不明な点も、遠慮なくお問い合わせください。

>ご多忙とは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。