関東支部
 平成22年下半期、関東支部からは新たに2名の本部楽員が誕生しました。ご本部での奏楽御用にあたられる方が増えていくのは、大変嬉しいことです。
 今期の生神金光大神大祭には、関東から、昨年度の合格者1名を含む7名が奏楽の御用を頂きました。
 支部の行事としては、7月17、18の2日間、新宿教会にて夏期の講・練習会が行われました。今回お招きした本部指導員の桑山啓旦先生(笙)と松井光一先生(篳篥)は、初の関東でのご指導となります。
 他にも支部全体の練習会の合間に、お箏と管方がめいめい小規模な練習会を催すことによって、それぞれが演奏に磨きをかけるべく日々精進しております。最近は、典楽のいっそうの興隆にご理解を寄せてくださる教会長先生方のご厚意により、都内のより交通の便のよい教会をお稽古場所に使わせていただけるようになってまいりました。関東各地に会員が散らばっている現状では大変ありがたく、感謝申しております。


東海支部
 平成22年度東海支部講習会を、7月24日笠松教会(岐阜)、25日瀬戸教会(名古屋)で、本部指導員の先生方を迎え、開催させていただきました。最近は、講習会参加者が固定化されて人数も減ってきていたため、このたび尾張地区で開催できたことは、よかったと思います。今後も、他地区の開催に努力したいと思います。
 典楽会東海支部は、平成24年には、結成して30年になります。
 これまでの支部の活動を支えてきたのは、支部長をはじめ、会員の努力と各教会長先生の願いであり、おかげで今日までこれました。特に、結成後、種々努力していただいた元会長の林先生には、感謝しています。
 典楽会支部として、楽員の人数も増えて、御用奉仕ができることを喜ばしく思います。
 平成24年には、典楽結成30年祭(仮称)のイベント開催を予定しており、それに向けて努力していきたいと思います。
 今後の典楽会の発展を願っております。

東近畿支部
 本年もよろしくお願いいたします。
 平成22年下半期の行事も滞りなく終えさせていただき、ありがたいことでございました。
 6月27日には、支部発足40周年記念式典を、東近畿教務センター所長をはじめ、関係教会長先生、典楽会本部、支部より多数の来賓のご列席を賜り、開催させていただきました。
 8月29日には教務センターを会場にお借りし、内山正義先生を講師にお迎えして楽員講習会を開催。10月、11月は地方大祭に、延べ58名が奏楽のおかげを頂きました。


中近畿支部
 平成22年下半期もおかげを頂き、無事に行事を終えさせていただくことができました。
 7月18日に梅田教会において、練習会及び講習会を開催いたしました。朝8時にスタッフが集合し、9時に開会式を行い、夕方5時前の解散まで、総勢64名、皆一生懸命で有意義な1日を過ごさせていただきました。楽員は、生神金光大神大祭の奏楽曲目を中心に、会員は金典・中正楽をお稽古いたしました。
 生神金光大神大祭に続いて地方大祭におきましては、61教会延べ262名が奏楽奉仕のおかげを頂きました。各人がお繰り合わせを頂いて御用に当たらせていただけることは誠にありがたいことでございます。
 11月10日には金光藤蔭高等学校の感謝祭で、中正楽と吉備舞(もみぢ葉)の御用を頂きました。
 このたびの認定試験では、箏1名、篳篥1名が合格のおかげを頂きました。今後ともいっそう信心と楽の稽古に励んでいただきたいと願っております。

西近畿支部
 8月22日、三田教会において、第20回の西近畿支部発表会を開催しました。
 今年は、長年典楽会の発展にご苦労くださった、元の会長金岡義一氏の在籍教会であった三田教会での開催となり、また、豊原光子先生の3年祭のお年柄に、兵東の地での開催が実現し、あらためて御霊様方のお祈り添えを感じたことでした。
 猛暑の中、県下より21教会、70名の参加者が集い、14曲の曲目が披露され、昼食休憩をはさみ、恒例となった交流総会を開催し、典楽会会員の心得にある「良き伝統を継承しつつこれを後進に伝え…」との願いのもとに、楽技の向上と楽の御用をとおしての信心姿勢の研鑚に励み合う機会となりました。
 今回から会員からの要望もあり、一曲発表ごとに専修楽器の講師から講評を頂き、日頃のお稽古では気づかないところをご指導いただき、励みとさせていただきました。また、昨年の笙に続いて、今年は龍笛の公開練習をさせていただき、三田教会の金岡孝雄さんが指導を受けられました。


東中国支部
 教主金光様のお取次を頂いて、7月に一般練習会を開催しました。参加者は64名で、例年より減って心配しましたが、実のある練習ができ、生神金光大神大祭に、神様に喜んで楽のお供えができるように、皆、真剣に稽古させていただきました。
 8月に行われた認定試験では、牛窓教会の石原佐恵さんが合格されました。
 生神金光大神大祭には、それぞれ元気におかげを頂いて、お礼の心を込めて奉仕をさせていただきました。
 11月6日には、岡山カトリック教会において開催された、RNN人道援助宗教NGO主催によるヒーリングコンサート―癒しと祈りの和奏会―に出演し、他宗の方々の声明やゴスペルなどが披露されるなかで、吉備舞「菊の盃」と「もみぢ葉」を披露させていただきました。
 また、邑久光明園の生神金光大神大祭においても御用させていただきました。
 12月には定期演奏会が予定されており、一年間の楽の奉仕をさせていただいた御礼をさせていただきます。よき伝統を継承させていただきますように、また、楽の興隆のお役に立たせていただきますように、いっそう心を込めて稽古に励んでいるところです。

西中国支部
 7月17日に、山口県の玖珂総合センターを会場に本部練習会を開催し、約20人が参加しました。箏の太田和子先生を講師にお迎えし、生神金光大神大祭奏楽曲を重点的に稽古させていただきました。
 また、毎年奉仕させていただいております平和集会は、7月18日に第26回山口平和の祈り集会が、7月25日に第65回広島平和集会がそれぞれ開催され、祭典の奏楽の御用におかげをこうむらせていただきました。
 特に、広島平和集会では、今までの歴史の中で始めて吉備舞を奉納させていただきました。「平和の祈り」という広島平和集会のために作られた曲で、参加者にも大変好評を頂き、ありがたいことでした。
 そのほか、各分会の練習会でも、熱心に稽古が進められました。
 本年は、新楽員として、箏1名が合格のおかげをいただきました。今後、いろいろな場で御用を頂かれ、おかげをこうむられますよう願っております。

四国支部
 平成22年度下半期、四国支部では、7月24、25日四国中央市川之江教会にて、本部指導員の桑山啓旦先生をお迎えし、楽人36名、舞人22名の参加で、本部楽人練習会及び講習会をさせていただき、暑さに負けず稽古に励みました。
 9月5日には、四国支部中予分会結成55年記念演奏会を松山市民会館能楽堂にて開催させていただきました。まず、物故霊祭が仕えられ、午後1時から、中予分会長のさわやかな開会宣言を皮切りに、和楽器の調べ、中正楽、和琴などの演奏に、平成22年度春・秋本部大祭演奏舞曲を盛り込んだ二部構成で、「次の世代へ」をテーマに、総楽人、一人ひとりが自覚を持って担当曲に取り組みました。舞人は、本部楽員が演奏曲の解説をし、小さな舞人が、曲と舞人の紹介に挑戦しました。楽人36名、舞人29名の参加者たちが心を一つにして演奏できましたこと、感謝の気持ちで一杯です。ここからまた、さらなる御用奉仕にお役立ていただきたいと願っております。

北九州支部
 北九州支部下半期の特筆は、洋楽を奏楽に編曲し、いろいろな可能性を見出したことです。10月20日、支部楽員が、九州布教開祖の小倉教会125年に御用させていただきました。小倉教会には、昭和49年の布教80年祭に、芸備教会二代教会長佐藤一夫先生から賜りました「まきそめ」という御歌があります。
 「野にみつる 八束つか足穂も一粒の籾種よりぞうまはれる かしこかれども生神の 神人の種頂きて 桂のう志が人のため 心つくしにまかれしゆ…」。
 一粒の籾種になってくれという先覚先師の思いを皆が覚えられるようにと、現教会長桂真津子先生が作曲されました。
 支部楽員が奏楽に編曲し、お供えしました。笙の静かな音に始まり、箏を主旋律に、篳篥、龍笛が合わせ、太鼓、鉦鼓、鞨鼓の打つ響きとともに、祭員が参向しました。「心に染みわたる音色に心が揺さぶられ、荘厳さに鳥肌が立ちました」との声を頂きました。
 6月からの舞、箏の講習会も滞りなく、管楽器においては初心者も増え、60名の参加に裾野の広がりもありがたいと同時に、育っていく工夫がいると感じます。
 認定試験の合格者も、管が2名とありがたいことです。


南九州支部
 南九州支部は、役員会を重ね、南九州教区における、典楽の興隆に日々いそしんでおります。おかげさまで、練習会も定着しつつあるなかで、少しずつですが、新しい楽人、舞人もお育てをいただいています。
 8月29日、日田教会を会場に、本部練習会、講習会を、おかげの中で開催させていただくことができました。笙1名、篳篥6名、龍笛5名、太鼓2名、鉦鼓1名、箏10名、舞人9名、指導員7名、計41名の参加がありました。
 10時より開会、ご祈念を頂き、会場の日田教会長先生のお話を頂き、心を整え、一日しっかりとお稽古ができました。午後2時からは、「天地」「おしえのみおや」の吉備舞を合わせて14曲、合奏をさせていただきました。少し難しい曲もあったと思いますが、このような機会に少しでも多く、金光教典楽の素晴らしい曲を聞いてもらいたいと思いました。また、本部指導員の先生方の美しい生の音を聞くだけでも、とても勉強になると思いますので、これからもたくさんの方に出席していただきたいと思います。