関東支部
 平成22年上半期も、各地で会員による奏楽奉仕が行われております。2月にはロンドンの金光教ヨーロッパ大会で、関東より1名が奏楽に参加し、ご本部の天地金乃神大祭では、昨年新たに楽員となった3名のうち2名が御用を頂きました。
 支部単位での活動としては、1月31日に新宿教会にて総会及び演奏会を開催しました。総会の後、午後の演奏会では教会ごとに日頃の稽古の成果を発表、吉備舞も披露されました。また、支部の練習会や有志によるお稽古の会がほぼ毎月開催されており、関東へ転勤された他支部の方もお稽古に参加しておられます。
 一方、遠方にて講習会に参加できない一般会員のために、地方での講習会も開催しました。今年夏の楽員試験を目指してお稽古を積んでいる会員もあり、典楽の継承と興隆に向けていっそうの努力が行われております。
 また、関東支部のウェブサイトも順調にアクセス数を増やしております。お稽古の場を求めておられる方は、どうぞご一報ください。


東海支部
 平成22年度東海支部講習会を、2月27日、笠松教会(岐阜)、28日、日置教会(名古屋)にて、本部指導員の先生方をお迎えして、参加者数のべ27名で開催しました。

 昨年8月から、これまで公共施設で開催してた名古屋分会の月例定期練習会「志練場」を、名古屋センターをお借りできるようになり、毎月開催させていただいております。
 だんだんと新楽員誕生のおかげを頂いてきておりますが、会員の人数はあまり増えておらず、練習会の参加者も偏りがちであります。
 今後は、新会員の参加者が増えるよう願うとともに、会員それぞれに、典楽の御用の意義を大切に思い、信心の向上に努めさせていただきたいと願っております。


東近畿支部
 本年度上半期の行事は、1月17日物故会員霊神祭、初合奏、総会より始めさせていただきました。本年は東近畿支部発足40周年にあたり、合わせて感謝祭を東近畿教務センター所長橋本美智雄先生ご祭主のもと、執り行わせていただきました。先輩諸氏のご尽力にあらためて感謝申し上げる次第であります。記念式典は、関係諸先生方、典楽会会長ほかのご来賓をお迎えし、6月27日に開催させていただく予定です。
  本年初の典楽練習会は、篳篥の松井光一先生を講師にお迎えし、3月14日、教務センターにて開催、5月23日には三重県関教会を会場にお借りし、典楽講習会を開催させていただきました。


中近畿支部
 平成22年もおかげの中、無事に活動を進めさせていただいております。
 まず1月31日に大阪教会において初合奏及び総会を行いました。2月27日には大阪市内の北御堂で開催された「大阪宗教者のつどい」の平和式典に参加いたしました。金光教と吉備楽、吉備舞について解説を行い、続いて吉備舞「浦辺の松」を演奏いたしました。会場中から大きな拍手を頂き、他宗の方々にも大変喜んでいただくことができました。
 3月7日には支部会祭並びに物故慰霊祭及び演奏会を開催いたしました。毎年のことながら、早朝より夕刻まで、楽人会員皆が共々に準備、奏楽、片付けに至るまで、一心に神様に心を向けさせていただいた一日でした。
 4月11日には大阪教会初代教会長白神新一郎先生百年祭において、奏楽御用をいたしました。
 本部大祭、地方大祭においても、大勢の者が奏楽奉仕の御用のおかげを頂きました。
 6月6日には泉南教会において、練習会と上半期の反省会を予定しておりますし、7月18日には梅田教会において本部主催の練習会講習会を開催する予定です。
 下半期に向けても、益々の信心と楽の稽古に努めさせていただきたいと願っております。


西近畿支部
 平成22年2月28日に支部講習会を開催しました。近年とみに、各教会の月例祭や諸行事との調整が困難で、参加者も20名と少人数となりましたが、一日の開催とさせていただくことで、午前のみ、午後のみの参加も気兼ねなく都合をつけての参加を呼びかけ、新しく会員になられた初参加の方には、個別に指導いただける機会となりました。
 4月には、本部大祭第二日の奉納舞・前夜「吉備舞の夕べ」の御用を頂き、本部指導員の中野先生をお招きし、福崎教会にて特別練習会をもって取り組ませていただきました。その後、御用当日までの期間も短く、日程調整も難しい中、それぞれにお取次を願い、お祈り添えを頂き、御用に関わる方々が一つになっての取り組みとならせていただきました。当日は会場ほぼ一杯の参集者があり、多くの方々に、花冷えの中にも大祭らしい華やかな雰囲気を味わっていただきました。
 無事に御用を終え、インタビューを受ける舞人さんたちは、緊張の中にもやり遂げた喜びが感じられ、今回の御用を通して、将来良い指導者に育っていただけるものと確信しました。例年夏に開催する支部発表会(今年8月22日・三田教会)が、多いに期待されるところです。


東中国支部
 昨年は立教百五十年記念祭を皆様方とお迎えさせていただき、ありがたいことでした。その翌年を迎えたご本部の元日祭奏楽奉仕を、当支部楽員を中心に御用させていただきました。
 ご本部に午前3時半頃に着き、教主金光様のお出ましをお迎えさせていただく頃、習礼室で音の打ち合わせをし、装束に着替え、朝の金光様のご祈念が済み次第、元日祭が執り行われます。本年の奏楽は晴れ晴れとしてとてもよくでき、感謝感謝です。その後、皆それぞれの教会に帰り、元日祭で御用したり、参拝したりしています。
 1月8日には、岡山少年院年頭祈願祭の御用をさせていただきました。また、10日には支部の初合奏を開催し、30名が参加しました。引き続き役員総会も行いました。1月22日には、岡山刑務所年頭祈願祭にて奏楽奉仕をさせていただきました。
 2月には多くの支部楽員が本部練習会に参加させていただいたほか、15日にロンドン大学で開催された金光教ヨーロッパ大会における吉備舞コンサートに舞人の蜂谷裕子さん、金光健子先生が出席されました。また、21日には、支部練習会を開催し、約90名の参加がありました。
 4月には、本部天地金乃神大祭のご奉仕をさせていただき、また、その後各教会で仕えられる大祭においても、それぞれに御用いただいております。


西中国支部
 本年はまず、1月8日に広島刑務所において、また、同16日に岩国女子刑務所において、それぞれ年頭祈願祭の奏楽奉仕をさせていただきました。広島では三管各1名、岩国では三管と箏2名に加え、吉備舞「高砂」も披露させていただきました。
 1月30日には、玖珂総合センターにおいて、総会並びに練習会を開催しました。総会では、本年度の支部の稽古のあり方などを話し合い、練習会では、天地金乃神大祭奏楽曲を中心に稽古を進めました。
 2月6日には、広島市の曙教会を会場に、広島県西部、南部分会合同で「吉備舞の集い」を開催しました。教会単位で「白菊」「御十日」「天地」「秋の夜」を舞い、奏楽もその教会の方を中心に行いました。舞人さんたちの交流と今後の刺激になればと企画しましたが、多くの参加をいただき、和やかな雰囲気の中、ありがたく、有意義な集いとなりました。
 2月13日には、本部典楽祭において、当支部から、箏の楽員が御用のおかげを頂きました。
 7月には広島、山口でそれぞれ開催される平和集会にて、奏楽奉仕をさせていただきます。

四国支部
 平成22年を迎えさせていただき、例年通り、1月31日、松山教会において、初合奏と総会を開催しました。本年度の行事予定、新人育成についてなど、活発な意見がとびかうなか、四国中予分会結成55年の節目を迎えたということもあり、9月初旬、物故霊祭のおかげをこうむらせていただくとともに、総楽人のお稽古の発表の場を設けさせていただくことが決定しました。この企画で、四国典楽会のよりいっそうの結束と勢いを頂けることができますように。
 また、行事報告といたしましては、前述の総会をはじめとし、中、南予ともに月例練習会を行い、3月7日には、松山刑務所での春分祭で、管方3名、箏3名で、珍しく、オール女性人の奏楽奉仕をさせていただき、舞人は2名で「白菊」を舞わせていただきました。
 本年も四国支部一同、勢をそろえて、おかげを頂いてまいりたいと思います。


北九州支部
 本年度上半期は、1月31日、福岡高宮教会において、管、打楽器の練習会から始まりました。29名の参加者は、唱歌から始まり、律を合わせるという基本をしっかり稽古しました。篳篥では、蘆舌の調整を指導していただき、参加者から喜びの声を頂きました。
 3月28日には、西八幡教会において、支部総会及び合同演奏会を開催しました。160名余りの参加者が、日頃のお稽古の成果を披露し、管楽器も加わり、吉備舞もいっそう華やかとなりました。
 また、支部長太田昭子先生の後任を、岡田邦夫氏が引き継ぎ、「先輩諸氏から教えていただいて学んだことを、一人でも多くの人に伝え、御用に使っていただきたい」と挨拶を頂きました。
 支部としましては、楽の向上とともに、次の世代の指導者の育成に願いを立て、役員も若い方に入っていただきました。支部発行の「楽道」を配布し、参会しました。
 6月には、西八幡教会において箏の、南八幡教会において舞の夏期講習会を予定しております。


南九州支部
 おかげをこうむり、平成22年度の新春、1月17日、大分教会を会場に、大分県内の楽人が集い、第4回目の初合奏会が開催されました。笙2名、篳篥5名、龍笛4名、太鼓2名、箏16名、計29名の参加者がありました。同じ県内でも、分会が違うなど、日頃は、なかなか顔を合わすこともありませんが、個々に思いがけぬ情報交換も生まれたりと、年々、充実した練習会に発展して、ありがたく思っております。
 また、かねてより願っておりました、鹿児島県での練習会を、鹿児島県連合会の先生方のご尽力により、実現することができました。3月13、14日の2日間、短い時間ではありましたが、尊い出会いを頂きました。支部より7名行かせていただきました。笙1名、篳篥3名、龍笛4名、箏11名、計19名の参加者で、内10名が、全くの初心者でした。
「このお箏は、三十年間だれも弾いてなくて、うちの教会に立てていました」と言って、2面、10代の娘さんが持ってきてくれていました。「お箏が喜んでいますよ、たくさんお礼申しながら、弾いてあげてくださいね」と言わせてもらいました。鹿児島県では、20年以上も、典楽の練習会が開かれていなかったそうです。
 典楽の道を開いてくださった先人の先生方のご苦労を偲び、神様、御霊様のお働きを頂きながら、日々精進を重ね、御用にお使いいただきたいと願っております。