巻頭言
立教百五十年 記念の祭典に御礼と喜びの御用

平成21年は、立教百五十年のお年柄に当たり、10月4、7、10、12日の四日にわたって「立教百五十年生神金光大神大祭」が、また、11月15日には「立教百五十年立教記念祭」がそれぞれ仕えられ、これらの記念の祭典に、典楽会では、のべ156名が奏楽奉仕に当たらせていただきました。

立教百五十年生神金光大神大祭
 10月4日は午前9時20分から、10月7、10、12日は午後1時30分から祭典が仕えられました。
 指揮者以下29名の奏楽員は、各日とも祭典15分前に楽座に着座し、参拝者の方と共に「立教百五十年御礼祈願詞」を奉唱させていただき、気持ちを調えて、ご祭事の開始を待たせていただきました。ご本部の祭場で奏楽できるという喜びや、いい音が鳴るだろうか、しっかり声が出るだろうかという不安。祈りながら待たせていただくこの時間は、何とも言えない緊張感があります。
 打楽器、管、箏、舞、それぞれに、この日のために稽古を重ねてきました。5月の本部指導員協議会、6月の地方指導員研修会で、実際に稽古しながら、指導上の留意点等が確認され、7、8月の各支部での練習会で、その内容を受けて稽古に励み、秋の大祭に向けて準備してきました。(5頁からの支部だよりでも各支部の稽古風景が紹介されています。)
 そうした稽古を進めてこられたのも、神様のおかげ、周囲の皆様の協力あってのことであり、その御礼の心と、記念の祭典におかげをこうむらせていただく喜びの心を音色や舞に添えて、奏楽、舞のお供えをさせていただきました。
 大祭第1日の前日には、修徳殿において、「吉備舞の夕べ」を開催させていただき、約200人の参集者から、大きな拍手を頂きました。

立教百五十年立教記念祭
 立教記念祭は、例年、会堂で仕えられ、典楽会では、9名の楽人で奉仕させていただいていますが、記念のお年柄のこのたびは祭場での祭典となり、28名の奏楽員と四名の舞人により奉仕させていただきました。盛大かつ麗しく仕えられた祭典に、奏楽と舞をお供えさせていただくことができました。
 午後1時30分からの祭典に先立ち、吉備舞「深き恵」を奉納させていただきました。4人の舞人が心を込めて立ち舞う姿に、神様もお喜びいただけたのではないかと思っています。
 約250人という参列の先生方が全員着席されるまでの奏楽は長時間のものでしたが、とても喜ばしく、終了後の疲労感も心地よいものでした。奏楽員、舞人一同、ありがたく、御用を務めさせていただくことができました。
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 このたびの奉仕者だけでなく、典楽会には、約450名の楽員、約800名の会員があり、本部及び各教会の祭典等に、御用に当たらせていただいています。
 そこに、どのようなものをお供えできるかは、それまでの稽古にかかっています。
 楽人にとっての真心は稽古です。
 お年柄に頂いたそれぞれの御用の中で感じた様々なことを糧にして、ここからさらに楽技の向上を目指し、また、奏楽を楽しみながら、信心と楽の稽古に精進させていただきたいと願っています。