関東支部

 本年も例年通り、1月、新宿教会での総会並びに演奏会で支部活動を始めさせて頂いた。
 総会では、昨年の活動報告並びに夏の講・練習会、支部練習会、始めての人や初心者対象の典楽教室など活動計画案決定がなされた。午後は、恒例の演奏会に移り、12教会、25名により13曲が演奏され、小さな舞人3組、5名による吉備舞も披露された。他、春の本部御大祭、6月10日修徳殿での首都圏布教御礼祈願祭、6月十、十一日の教団独立百年祭等、多くの楽員が奏楽御用のお役に立たせて頂いた。
 最後に、昨年十一月に金光教国際センターで行われた、KICクラブ(外国人交流会)において、楽人六名による演奏と吉備舞が披露されたが、本年は、教団独立百年祭を前に、去る四月二日、江戸川区総合区民ホールでの「教団独立百年奏祝・よろこびの集い・TOKYO」(東京都連合会主催)に、当典楽会も参加、箏五名、笙二名、篳篥、龍笛各一名と舞人二名による楽の調べと雅びな舞「木綿崎山」が、五百二十余名を前に披露された。
 これからも、このような機会を多く得て、少しでも典楽の普及と支部発展のお役に立たせて頂きたいと願うところである。



  東海支部

 一月は、名地連の教誨師による刑務所、拘置所の収容者のための年頭祈願祭が執り行われます。例年、名古屋分会では奏楽、吉備舞のご奉仕をさせていただいておりますが、今年は、七日が名古屋拘置所、八日が名古屋刑務所にて行われました。幼い子の吉備舞に感動され、家族に思いを馳せる人もあり、分会としても大切なご用として、唯一の対外活動でもあり、今回は岐阜分会からも助勢をいただきありがたいことでございました。
 二月六日は、名古屋分会の総会を日置教会を会場に開催いたしました。役員の改選、収支報告、新年度の活動計画等が話し合われました。
 春の本部指導員による、支部典楽講習会は、岐阜分会が笠松教会を会場に、十九日の午後より行われ、名古屋分会は二十日、平針教会を会場に開催いたしました。当日は朝、強い雨模様でしたが十時頃には晴れてまいり総勢十一教会、三十九名が終日熱心に稽古にはげみました。指導員の皆様には連日にわたりご苦労をいただきありがとうございました。



  東近畿支部

 教団独立百年の記念すべき御年が開け、東近畿支部も二月六日初合奏、総会より出発させていただきました。例年の物故会員慰霊祭に加え、本年は東近畿支部発足三十周年、教徒分会四十五周年に当たり、記念祭を典楽会会員上田たつえ氏祭主の元司えさせて頂きました。
 記念式典は、十二月に予定しております。三月十二日は、本年最初の典楽練習会を教務センターを会場にお借りして開催、講師に中野修先生をお迎えして四十七名が稽古に励みました。四月、五月は地方大祭に十四教会延べ八十二名が奏楽のおかげを頂きました。
 また、六月には東近畿教務センターを中心に教団独立百年記念「ふれあい京都まつり」がみやこメッセで開催されますが、この催しに典楽会京都分会として参加することになっています。



  中近畿支部

 東甫会百年記念祭並びに物故会員慰霊祭及び演奏会が、去る二月二十日に大阪教会にて開催されました。毎年のことでありますが、前日より準備をし、当日は朝九時より御祈念、お届けをさせて頂いて演奏会が催され、午後一時から、祭主白神信幸先生他、祭員の方々により執行されました。楽人会員あわせて約百二十名の参加で盛大に執り行われました。
 新しい一般会員の方々が年毎に参加されていること、大変嬉しく思います。
 本部大祭におきましては、四日間で延べ二十八名御奉仕させて頂きました。地方大祭では、七十教会延べ三百三十六名御奉仕させて頂き、心身共健康のお陰を頂いている事を有難く思います。
 また、教団独立百年教区記念行事として、『教団二世紀への船出』と題して、大阪湾クルージングを催しました。中近畿支部典楽会も総勢二十七名で参加させて頂き、船上で楽と吉備舞を披露致しました。



  西近畿支部

 教主金光様ご祭主のもと、天地金乃神大祭が本部にてとり行われ、それぞれが奏楽の御用にお使い頂き有り難いことでございます。当支部から指揮二名、笛八名、筝五名が奏楽の御用を頂きました。
 二月二十七日、支部の稽古が新築されました西近畿教務会館で行われました。春の御大祭使用曲を中心に、金典等を本部指導員の先生方の御指導のもとに練習をさせて頂き、有意義な一日でした。教務会館も使用第一号を言うことでした。出席者は四十六名でした。
 神戸分会では、一月三十日湊川教会、二月二十七日支部講習会に参加、三月十二日尻池教会でお稽古させていただきました。また、分会の有志のお稽古が、毎月一回山手教会の御厚意で会場をお借りして、行っております。本部楽人も、毎月山手教会で小井先生の御指導で有志が集まり、お稽古させていただいてます。
 兵東分会では、一月七日神戸刑務所年頭祈願祭に、筝二名笛三名が出席、奏楽させていただきました。
 また、二月二十日、尼崎教会で十四名、三月十二日伊丹教会で十名が出席し、お稽古をさせていただき有り難いことです。



  中国支部

 中国支部半年間の活動としては、昨年の十二月天皇誕生日の休日に、定期演奏会を、本部祭場南二階をお借りして開催しました。この会は一年を総括して御本部での舞の御用を頂かれた人、または御用にお使い頂きたいとの願いでお稽古に励んで来られた舞人たちの唯一の発表の場でもあります。今回も参加者約七十名で(舞人はその約半数)二十曲余を演奏しました。
 一月三日には本部修徳殿にて恒例の吉備遊びを開催させて頂きました。今回で十二回目となり、舞人を除いて演奏方は老齢化し準備と後片付けにヘトヘトになりもう限界ではなかろうか、この辺で休止を考えてくれないだろうかとの声も挙がり、典楽会本部に御一考をお願いしました。
 楽の御用は仕事を辞めるといくらでも頂けるが、その替わり体力と楽力が落込んできます。神様にお願いしながら、カツカツの御用を頂いている支部会員達であります。
 一月十六日には尾道にてその近辺の舞人で演奏会を開催し、その組み合わせが、ジャズダンスと吉備舞という新旧の取り合せのユニークさに好評を頂きました。



  四国支部

 今年は、教団独立百年のお年柄にあたり、直信先覚先師の先生方が今日の教団に築き上げて下さった御苦労を偲び、楽人達も気持ちを新たに信心と楽の稽古をさせて頂かねばならないと思います。
 平成十二年度を迎えて、一月二十九日松山教会において、初合奏および総会が開かれました。決算予算報告や行事予定などを話し合いながら賑やかに今年もスタートいたしました。出席者は三十四名でした。月例練習会は、二月、三津浜教会十九名、三月は大南教会二十三名で行われ、霊祭はじめ大祭奏楽曲や舞曲を中心に練習をしました。
 春まだ浅い三月五日、松山刑務所では恒例の春分祭が仕えられました。楽人七名が奏楽奉仕をさせて頂き、祭典後吉備舞が奉納されました。後日教誨師の先生より、奏楽の音色に受刑者の方が大変感銘を受けたとお聞きし、有り難く嬉しく思わせて頂きました。これからも心に残る祭典が仕えられますよう、心を引き締めて楽道に励んでまいりたいと思います。



  北九州支部

 一月三十日、管楽器、打楽器、楽員練習会が南八幡教会で行われ、学生、初心者、四十名の参加でした。「私達は、お稽古してお稽古して、尽しても尽しきれない真心を音に込めお供えさせて頂き、真心に見合う音を求める努力をしなければならない」と、故吉木真琴先生の言葉を引用して支部長深谷氏が挨拶を行い、午後四時まで一生懸命稽古に励みました。
 三月二十五日、恒例の北九州支部総会と演奏会が、西八幡教会で行われました。熊本、佐賀、山口県から十一分会、百七十二名の参加でした。各分会より一年間の練習の成果と会員相互の交流を計ります。新しい会員の参加も多数あり、和気あいあいと和やかなふんい気でした。その中で結成して間がない分会員で 三人舞をとてもよく揃って、真剣な子供達に大きな拍手でした。最後に、太田副会長より「平素の稽古と努力の成果を春の御大祭にはお供えし、神様の御用を元気な心でさせて頂きましょう、と挨拶を頂いて散会しました。
 六月には琴の講習会、七月には舞の講習会、九月には親睦会を予定しています。



  南九州支部

 南九州支部では去る四月三十日、大分県安岐町公民館を会場に、大分県北部教会連合会主催による本教独立百年の記念行事が盛大に執り行われ、参加させて頂きました。
 開会御祈念に続き、会長堀尾光俊先生の力強い挨拶に始まり、作文の発表、特に優秀な四名の方が表彰され盛大な拍手が送られました。更に別館では俳句を始め色々な作品が展示され参加者を楽しませました。また、屋外では各教会(二十六)より主々工夫をこらした模擬店(焼そば、おにぎり、ぜんざい、うどん、寿司、酒、ビール等)が出店。その益金はすべて、その地域の社会福祉協議会に寄贈されました。午後、本会場でアトラクションが催され、典楽会による吉備舞がトップをきって出場舞人二名(九重)箏二名龍笛、篳篥各一名計六名でお蔭を頂きました。更に少年少女会によるブラスバンドの演奏は、一段と大会を盛上げてくれました。(参加者六百十名)
 南九州支部として特筆すべきことは、今年大分県宇佐郡四日市町四日市教会の楽人九名の方が入会されました。このことは真に有難い事であり極めて嬉しい限りであります。私共典楽の御用を志す者として、常に祈り合い互いに励み合い、金光様に親神様にお喜び頂き、参拝者の方々に神の御声としてお聴きとり頂けるよう楽技の道を共に極めさせて頂きたいものと念願して止みません。