関東支部
 関東支部では1月29日に、本郷教会で、例年どおりの本年度総会と演奏会に加え、今年は5年に一度の記念祭が執り行われました。関東支部35周年記念祭では、支部の活動を長年支えてこられた先人を偲び、いっそうの楽の興隆を願って厳かに祭典が仕えられました。
 また、支部会員が各地で活動しています。1月27日には千葉刑務所の年頭祈願祭奉仕にあたり、祭典の奏楽と吉備舞奉納をさせていただきました。 さらに3月16日には、関東支部の楽員4名が仙台教会にてお稽古の後、翌17日に気仙沼で行われた東日本大震災一年祭へ総勢7名が出楽しました。昨秋の慰霊復興祈願祭では、日程変更により御用ができなかったため、念願かなってお仕えさせていただけたことは誠にありがたいことでした。
 4月からの天地金乃神大祭には、御本部をはじめ、各地の教会にて楽員・会員が奏楽の御用を頂いております。また各種講習会の準備も進められ、各々、楽のお稽古に励んでおります。


東海支部
毎年1月に、拘置所と刑務所において、年頭祈願祭を支部会員が御用させていただいております。本年も無事御用させていただき、ありがたく思っております。
 御用させていただいて思うことは、さまざまな事情があると思いますが、入居者の方々の今後が少しでもよい生活になるよう、祈らざるを得ませんでした。
 2月には、本部指導員を迎え、本部講習会を、1日目岐阜県笠松教会、2日目愛知県日置教会で開催させていただき、多数の参加を頂きました。
 本年は、東海支部結成30年にあたり、30年記念祭を、6月24日、愛知県幅下教会で開催させていただきます。会員みんなで協力し合って頑張っています。
 東海地方の楽は雅楽でしたが、典楽会への切り替えにあたり、上宿教会先代教会長市川温先生のお世話を頂き、岡山県才崎教会渋野勉先生が名古屋方面へのお稽古に来てくださることで始まりました。
 その後、当時の典楽会会長小井勉先生をはじめ、諸先生方の協力を得て、昭和50年に支部として発足になりました。
 今後、諸先生方の願いのもと、典楽の発展に全員で頑張っていくことを願っています


東近畿支部
 平成24年度上半期の行事は、1月22日、物故会員霊神祭、初合奏、総会より始めさせていただきました。本年より、支部長が河ア満弥氏に交替しました。どうぞよろしくお願いいたします。
 平成23年度行事報告、決算、平成24年度行事予定、予算などの承認を頂き、新年度がスタートしました。
 3月11日、典楽練習会では、篳篥の松井光一氏を講師にお迎えし、春の大祭使用曲を中心に稽古させていただきました。
 6月には、三重県関教会を会場にお借りし、典楽講習会を、また7月には東近畿教区で開催が予定されている全国信徒会中央ブロック信心研修会への参加を予定しております。


中近畿支部
 平成24年もおかげを頂き、無事に活動を始めさせていただいております。
 まず1月29日に大阪教会において、初合奏と総会を行いました。
 2月26日には、大阪教会において、第58回会祭並びに物故会員慰霊祭及び演奏会を開催いたしました。前日より準備をし、当日は朝九時からご祈念お届けをさせていただき、演奏会が催され、午後は祭主白神信幸教会長先生他祭員の方々により祭典が執り行われました。
 3月11日には全体練習会を行いました。そして本部大祭に続いて4月、5月の地方大祭におきましては、61教会延べ265名が奏楽奉仕のおかげを頂きました。大勢の者が御用にお使いいただけますことは、誠にありがたいことでございます。
 6月17日には、練習会並びに上半期の反省会を泉南教会において開催する予定にしております。
また、8月12日には梅田教会において、本部主催の練習会・講習会を開催する予定です。


西近畿支部
 平成24年度春のご大祭に向けて、2月26日、教務センターにおいて、支部講習会を開催し、参加者は、19名(11教会)でした。初心者向けに、金典「松吹風」「神楽舞」、玉串曲「第一」「第八」を練習し、春の本部大祭使用曲目「木綿崎山」と中正楽第二と第四を合奏しました。
 刑務所・拘置所等の祈願祭においては、近年、本教独自の祭典楽である典楽が見直され、古式ゆかしく仕えられる金光教の宗教的文化として、外部の方々からの要望もあり、装束を着用して奉仕させていただき、あらためて意義深いものであったとの声が聞かれました。
 現在、支部の所持となっている楽員装束や、その他先輩楽員よりおゆずりいただいた楽器(鞨鼓・鉦鼓・箏)等の管理方法や場所等が課題となっております。早急に検討し、典楽発展の上に有効に使わせていただけるように取り計らっていきたいと思います。
 8月26日には福崎町の公営施設において支部発表会の開催を予定しており、西近畿支部・兵庫県内一巡の形で、各分会協力のもとに開催することができてきております。


東中国支部
 1月2日、吉備楽演奏会「吉備遊び」を修徳殿において開催しました。
 この「吉備遊び」は昭和61年、御霊地へ初詣に来られた方へ、金光教の文化を知っていただき少しでも喜んで帰ってもらいたい、との願いから始まり、平成8年まで続けられました。
 このたび、金光教本部の全面的なバックアップを得て、16年ぶりの復活となりました。
 当時を知る人も少数となっており、企画の実際や楽人の参集については不安を抱えての開催でしたが、当日は楽人、舞人合わせて約60人が参集し、10時の開演から14時前の終了まで、にぎやかな演奏会となりました。 普段は、まとまった数の曲を鑑賞する機会がありませんが、この日は、「春の調」や「花の吹雪」など14曲を披露。信奉者の方も未信奉者の方も、参拝の足を止め、しばし新春の舞に見入っていました。
 「吉備遊び」は教内のみならず一般の方々に開かれた演奏会です。その点から、少しでも良き演奏と舞を披露することができるよう、来年の「吉備遊び」に向け、しっかりと楽技の研さんを重ねていきたいと願っています。 


西中国支部
 本年も一月に行われた山口刑務所、岩国刑務所での年頭祈願祭において、それぞれ奏楽奉仕をさせていただきました。こうした場で、祭典中の奏楽というかたちで、本教の文化を紹介できることはありがたいことです。
 1月28日には、山口県の玖珂総合センターで、支部の総会並びに練習会を開催し、天地金乃神大祭の奏楽曲を中心に稽古させていただきました。総会では、支部主催の練習会を月一回、定期的に開催することなどについて協議しました。
 2月25日には、広島県西部・南部合同吉備舞練習会を実施し、舞人、奏楽者含め、約30名、山口県の徳山方面からも参加があり、大変にぎやかで、ありがたい一日を過ごさせていただきました。七月にも実施を予定しています。
 4月から6月にかけては、御本部や各教会の天地金乃神大祭で奏楽奉仕をさせていただき、ありがたいことでした。
 7月に行われる広島、山口の平和集会では、例年のとおり御用させていただく予定です。

四国支部
 平成24年の活動は、1月28日、道後教会で午前中初合奏、午後総会が開かれスタートしました。
 1、2、3月と、中予・南予分会月例練習会は予定どおり行われ、本部大祭使用曲、中正楽、霊祭曲に取り組み、舞との合奏では、何度も合わせました。
 また、月に一度道後教会での、午後7時からの育成練習会は、認定試験をめざす方、若者など、10時前まで熱心な稽古が行われています。
 三月四日、松山刑務所春分祭は、三管・箏六名の奏楽奉仕、舞(隅田の桜)を演奏しました。
 5月14日、大島青松園春季大祭並びに園物故者慰霊祭でも奏楽奉仕させていただきました。
 昨年12月3日、高知教会布教百二十年記念大祭において、出社の典楽会の方々が奏楽と舞(白菊)をお供えされ、信奉者に喜んでいただけたことを聞き、高知県の勢いを感じます。四国支部は、愛媛、香川、徳島、高知と距離的に広範囲にわたり、四県そろっての練習会が年に一度の現状です。それぞれの所に分会ができ、一人でも多くの指導員、楽人が育ち、刺激し合いながら、楽の興隆につとめさせていただきたいと願っています。


北九州支部
平成24年度を迎えて、1月29日、福岡高宮教会において、管楽器、打楽器の講習会が開催され、25名が参加しました。
 玉串曲、菅掻、打楽器の奏法、また、初心者は個別に指導と、若い方の参加も多く、これからが楽しみです。3月18日、支部総会並びに合同演奏会を、118名の参加者で開催しました。各分会による発表では、小さな子たちのかわいい仕草の舞や、典楽祭、春、秋の御本部の奉納舞の発表がありました。
舞人の研さんと努力が伝わり、御本部の御用の場が、一人ひとりを大きく成長させていることをあらためて認識しました。
 午後より、本部楽員による歴史舞「吉備の中山」が演奏されました。吉備津彦の雄姿、乙女の道案内の舞、温羅という鬼と吉備津彦との戦いを、ダイナミックに雄々しく舞う迫力、一糸乱れぬ地方(じがた)の箏の音、高麗笛の音。
25分間、会場は水を打ったような静けさと緊張感に包まれました。
 最後に、支部長から「教えてくださる方がいるうちにしっかり身につけ、次世代に受け継いでいくことも、神様の大切な御用だと思います」と挨拶があり、閉会しました。

南九州支部
 平成24年上半期も、万事お繰り合わせを頂きながら活動を進めさせていただいております。
 1月14日に、大分教会におきまして、第15回初合奏会を開催し、県内から28名の参加者がありました。朝10時より、会場教会長先生によるご祈念とお話を頂き、今年一年の御用成就を願いながら、金典、中正楽、玉串曲のほか、「霊地の光」「挿頭の菊」を舞と共に演奏させていただきました。
 続いて、3月24、25日、鹿児島教会を会場に、第3回支部練習会を開催いたしました。初心者2名を含む、延べ23名の参加者がありました。会場教会の先生のご祈念、鹿児島地方教会連合会より、上荒田教会の宮内先生のお話を頂き、練習に入らせていただきました。だんだんと曲のレパートリーも増えつつあります。
 年に一回の支部練習会に加え、分会の練習会もコンスタントに進められているようです。今後も少しでも多くの教会において、生の奏楽のお供えができていきますよう、こうした練習会を細くても長く、継続させていただきたいと願っています。