関東支部
 このたびの東日本大震災で被災された皆様には、心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い被災地の復興をお祈り申し上げます。
 関東支部では、1月30日に本郷教会にて、平成23年度の総会及び演奏会を行い、盛会となりました。
 その後、3月11日に発生した東日本大震災の影響で、予定されていた支部行事の一部が中止となりました。しかし御本部の天地金乃神大祭並びに東北地方太平洋沖地震復興祈願祭では、ともすれば不安定な状況のなか、皆つつがなく御用を務めさせて頂くことができたのは大変ありがたいことでした。
 幸い、支部主催の練習会は予定どおりに開催されており、地方会員は基礎的なことを中心としたお稽古を行いました。本部楽員は本部春季大祭向けのお稽古を終え、今は昨年から今年の6月に繰越となった教団独立記念祭での奏楽に備えるべく精進しています。
 同時に、来る下半期に予定されている各種講習会の準備も進行中です。


東海支部
 最初に、このたびの東日本大震災では、多くの方々が亡くなられるなど、甚大なる被害があり、被害を受けられた方々に心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。
 平成23年度の活動は、1月8日は名古屋拘置所、1月15日は刑務所において年頭祈願祭を、22名の会員、舞人によって奏楽奉仕のおかげを頂きました。
 2月26日、笠松教会(岐阜)、27日、日置教会(名古屋)を会場に、本部指導員の先生方を講師にお迎えして、東海支部典楽講習会を開催させて頂きました。26名の参加があり、無事終えさせて頂き、ありがたく思いました。
 今回は、新しい会員の参加者もあり、少しは活気もあったと思います。しかし、まだまだ参加人数が少ないこともあり、指導員の先生方には相済まないと思います。
 奏楽の御用に対する心構えを今以上に持ち、よりいっそうの楽技の向上を願い、御用に役立つよう願っています。


東近畿支部
 平成23年度の支部行事は、1月30日初合奏、総会、物故会員霊神祭より始めさせて頂きました。総会では、平成22年度行事報告、決算、平成23年度行事予定、予算案等承認を頂きました。また、本年より支部長が、青木氏から河ア満弥氏に交代しました。どうぞよろしくお願いいたします。
 今年初めての支部行事である、3月13日の典楽練習会は、教務センターを会場にお借りし、東海支部から龍笛の細江智之氏を講師にお迎えし、笙・河ア満弥、箏・水野喜久子、舞・堀場勤子各氏の指導のもと、38名が稽古をさせて頂きました。充実した練習会であったと思っております。
 4月から5月は地方大祭11教会延べ59名が奏楽御用のおかげを頂きました。6月には、滋賀県米原町教会を会場にお借りし、典楽講習会を開催する予定にしております。


中近畿支部
 まず東日本大震災で被災された方々に心よりお見舞申上げ、復興途次のご健康をお祈りいたします。
 当支部では1月30日、大阪教会においての初合奏及び総会で今年の活動を始めさせて頂きました。2月27日には大阪教会において、支部会祭並びに物故会員慰霊祭及び演奏会を開催いたしました。
 本部大祭、地方大祭においては大勢の者が無事にお繰り合わせを頂いて、奏楽御用のおかげを頂きました。
 6月19日には泉南教会において、練習会並びに上半期の反省会を開催する予定です。6月29日には、玉水教会記念館において開催される「大阪府宗教連盟」の集いの中で、吉備舞「四季之詠」を披露する予定です。
 今年1月より内山正義氏が片田豊三氏から支部長のお役を引き継いでくださっています。6月からは片田氏が、任期を終えられた石井廣明典楽会会長に替わって、新たに会長に任命され御用にあたってくださいます。
 また箏の本部指導員には、吉田真千子氏が新たに任命され、堅田道子氏と共にご指導くださることになりました。

西近畿支部
  本年度春のご大祭にむけて、2月27日、奥平野教会においてご本部大祭で奏せられる曲目を中心に支部講習会を開催し、参加者は、24名(16教会)で、他に3名の見学がありました。
 参加者の中で、初心者と本部楽員の受験を目指す人には、個別指導を実施しました。
 支部において実施する一般会員向けの講習会は年に一回のみで、現在のところ、本部指導員として、専修楽器(笙・篳篥・龍笛・箏)個々の指導者数も限られ、また、欠員もある状況ですので、今後に向けて指導者の育成が望まれるところです。
 今回の練習においても、基本に忠実に管の唱歌・箏の調子と節回しを正確に聞き分け、しっかりと唄えるようになることが大切であることが指導されました。
 本年度の発表会は、兵南の方々のお世話を頂き、淡路一宮ふるさと会館を会場に開催する予定です。この機会に打楽器も編成に加えて実施する方向で検討し、一般参加の多くの見学者を期待しています。


東中国支部
 去る3月11日、東日本大震災で多数の方が亡くなられ、多数の行方不明の方々がございましたが、この方々の心からのご冥福をお祈り申し上げます。また、一命を拾われた方、原発事故で避難を余儀なくされた方々のこれからの立ち行きをお祈り申し上げます。
 平成23年度もおかげの中で展開させて頂いています。上半期の活動報告としては、箏、管、舞と御用を目的としての稽古に励み、本部広前の元日祭、1月9日は支部初練習会で、天地金乃神大祭曲を中心に稽古をさせて頂きました。また、毎年のことながら、岡山少年院、岡山刑務所の年頭祈願祭に、それぞれ御用を頂きました。2月20日には、玉水教会控所にて、一般練習会を約80名の参加で開催いたしました。
 支部活動も高齢者の増加するなかで、初心者の育成に努めている今日この頃です。会員が実質減少していることが頭の痛い所です。反面舞人は、幼子の手足になりご指導頂くなかで、舞人さんの上達が目に見えてまいりました。御神前で奉納され舞う舞人さんたちの成長は、指導者の惜しみない努力の賜物と存じます。お取次を頂きながら、会員育成の取り組みにいっそう力を注ぎ、若返りを図りたいと願っています。


西中国支部
 1月14日、山口刑務所、翌15日には岩国刑務所において、それぞれ年頭祈願祭の奏楽奉仕をさせて頂きました。また遡って、昨年の12月10日には、広島刑務所の大祓式で、奏楽の御用を頂きました。これは、広島刑務所に関係している団体が持ち回りで儀礼を仕えているもので、4年に一度、金光教が担当します。特にこのたびは、新装なった講堂において、約200人の受刑者の前で式が仕えられました。
 1月30日には、玖珂総合センターにおいて、総会並びに練習会を開催し、昨年度会計、本年度行事について協議したほか、天地金乃神大祭奏楽曲の稽古を行いました。積雪で開催が危ぶまれましたが、山陰からの楽員も参加のおかげを頂きました。このたびは初心者の参加もあり、短い稽古時間でしたが個別に楽器に親しみ、また、合同演奏の際も、楽員の指導を仰ぎながら、譜面と音の理解に努めました。
 2月19日には、広島の曙教会で吉備舞の練習会を開催し、大変盛況でした。7月に第2回目を予定しています。
 そのほか、7月には、広島、山口で開催されるそれぞれの平和集会で奏楽奉仕をさせて頂きます。


四国支部
 平成23年を迎え、1月30日、松山教会において、午前中初合奏、午後総会を開催しました。総会で奏楽人育成について活発な意見が出、月例練習会とは別に、新人だけに限らず希望者の毎月の練習会を行うことになりました。新人育成を願いとした稽古の積み重ねは、奏楽人の意識向上に繋がりました。
 2月12日、本部典楽祭では、四国支部から三管各一名、箏四名、御神前「敷島」、御霊前「もみぢ葉」を小学2年生の舞人が各一名、御用奉仕させて頂きました。
 3月7日には、松山刑務所春分祭があり、三管、箏合わせて6名の奏楽奉仕と小学1・2年生の舞人が「青柳」を披露しました。
 中予・南予分会とも2月、3月の練習会は、春季霊祭曲、天地金乃神大祭奏楽曲を中心に稽古に励みました。2月に南予で吉備舞練習会に参加した舞人が、3月の中予練習会にも参加してくれ、小・中学生の舞人同士で積極的に稽古に励む様子に頼もしさを感じました。
 これからも、神様への真心のお供ができますよう、奏楽・吉備舞の修練に精励させて頂きたいと思います。


北九州支部
 平成23年度の支部総会及び合同演奏会が西八幡教会にて、170名の参加のもと開催されました。一年間の各分会の発表の場です。特に箏は、熊本分会の坪井教会の宮本興子先生から、昭和16年にお国替えさらた尾原楽長から直々に、お姉様と共にお習いした曲を、先生の元気なうちに後進に伝えておきたいと、3曲が披露されました。
 昭和12年に日中戦争が始まり、歌舞音曲が御法度になったので、昭和11年までお習いした曲の中から披露され、熊本分会の小さな舞人3人が、一生懸命、一手一手を優雅に、きちんと舞を合わせ、先生の思いが伝わってくるような無心の舞に、大きな拍手と感動を与えてくれました。
 今は当たり前のように歌うこと、舞うことができますが、普通の生活のいつもの日々をなくした方々に思いを馳せますと胸が痛くなります。今、受け継がれてきた「楽」を大切に、今を大切にと、大震災から二週間あまりの3月16日、思いを強くした演奏会でした。
 管楽器の講習会も予定どおり遂行していますが、初心者の継続へのサポートが大きな課題です。
 6月には、箏と舞の講習会を予定しています。


南九州支部
 尊い願いのもと、平成23年度の活動も、一つ一つおかげをこうむらせて頂いていております。
 1月16日に、大分教会にて、第5回目の初合奏会が開催されました。前日より大寒波に見舞われ、大分市内でも、10年ぶりの積雪ということでありましたが、それでも20名の参加者があり、午前10時より、教会長先生のご祈念、お話を頂き、15時まで、皆心一つに合奏させて頂きました。
 また、3月12、13日には、昨年に引き続き、第2回の鹿児島での講習会を、鹿児島教会を会場に開催させて頂きました。前日に東日本大震災が発生し、開催が危ぶまれるなか、17名の参加者があり、おかげの中で、2日間の日程を無事終えることができました。
 この日、大分より同行の赤尾支部長は、娘さんが、そして井上さんは弟さんが、石巻教会に夫婦家族で布教されておられ、被災されていました。子供さん二人が安否不明のなか、鹿児島への出発となりましたが、臆することなく、「こんな時だからこそ、御用にお使い頂かねば! あとのことは、すべて神様にお任せしております!」との支部長の言葉に、一同が力をもらい、さらに心を引き締めて、御用させて頂きました。(練習会から帰り着き、子供さんたちの無事が確認されました)
 典楽は、一回一回のお稽古が命だと思います。楽技の向上はもちろんのこと、信心が育つための大きな糧となることを、この二回の練習会で、さらに強く感じさせて頂きました。今後とも引き続き、会員一丸となって、楽の興隆にいそしんでまいりたいと思います。最後になりましたが、鹿児島での講習会におきまして、典楽会副会長の太田昭子先生にも出席頂き、ご指導頂きましたことを、この場をお借りしてお礼申し上げます。