新会長あいさつ お祈り添えを頂いて
                          片 田 豊 三

このたびの東日本大震災に際し、心よりお見舞を申し上げますとともに一日も早い復興をお祈り申し上げます。そして、季節の移ろいが、被災者の方々の辛さや悲しみを少しでも和らげてほしいと願ってやみません。

 二月の会長推薦委員会の日、会議中に議長から電話があり、会議の結果、次期会長の御用を頂いてもらえないかとのことでした。突然のことでもあり、もとより私はそのような大役をお受けできる器ではないと思っていましたので、在籍の四条畷教会の教会長にお取次を頂くからとしばし返事を待って頂くことにしました。
 教会長は、「初代教会長が、一番喜ばれると思うので、今までおかげを受けてきたお礼に受けさせて頂き、お使い頂きなさい。会社のこと、家族のこと、健康のこと、しっかり御祈念させて頂きます」と言われました。それで、会長の御用を受けさせて頂く決心がつきました。
 四条畷教会の初代先生は、少年少女の育成に全力を注がれ、青年会会員になる時には、典楽の御用は、祭事に直接つながる大切なありがたい御用だからと御用を強く勧め願われました。以来、私も楽の御用を頂くようになり、四十年余りになります。省みますと、私たちの年代の楽員はほとんどがそうであると思いますが、私もまた、何事にも楽の御用を優先させて頂く、本当に楽一筋の人生でありました。若い人に続いてほしいと願い、楽の御用は普通の稽古事と違い、教える方も習う方も御用だと肝に銘じてきました。

 御用は、和が大切です。皆で心を一つに、神様にお受け取り頂ける楽を奉仕させて頂きたいと念願しています。
 また、本部典楽会では、七十五歳の定年制ができ、昨今、本部指導員も随分入れ替わりましたが、本部指導員の御用を終えられた方々におかれましても、各支部では引き続き後進の指導にあたって頂き、しっかりと楽技を若い人たちに継承していって頂きたいと願っています。
 親神様のお祈り添えを頂き、役員の方々と共に会の運営に取り組ませて頂く所存であります。どうぞ皆様のご協力よろしくお願いいたします。