金光学園こども園訪問演奏


平成30年2月20日
平成30年2月20日、金光学園こども園の音楽発表会が開催され、その中で典楽会のメンバーがゲストとして呼ばれ、「四調春」、「中正楽第20」などを演奏しました。

この音楽発表会は、子供たちの成長を願って毎年開催されているもので、全園児が参加して先生方の指導のもとに年齢に応じた曲目を演奏するものです。当日は園児約100人に加え、それを上回ろうかという親御さんがビデオやカメラをかかえて後ろの席に陣取っておられました。
園児の前で演奏するという半ば軽い気持ちで、受けさせてもらったのですが、さすがにこれは緊張しました。
こうした一般の場での演奏は今までもあるにはあったのですが、それらはすべて吉備舞を中心に据えたものでした。しかし今回は、器楽としての出演です。事前の相談では、子どもたちはすぐ飽きるので、時間は15分から20分程度でお願いしたいとのことと、子供たちが知っている曲もお願いしたいとのことでした。
子供たちが知っている曲イコール現代の洋楽ということになります。そのため、あらかじめ現代曲を指定して事前に練習していましたが、公の場で披露するのは初めての経験となりました。

本番では、典楽会の紹介の後、「四調 春」を演奏。篳篥の大きな音にびっくりしたのか、耳を押さえる子供たちが多いのにこちらもびっくり。見たことも聞いたこともない楽器の響きに子どもたちも興味をもったようです。
かんたんなトークや楽器紹介、メンバー紹介のを交えながら、「さくらさくら」、「もののけ姫」を演奏し、最後は「中正楽第20」の演奏で終了しました。最後に、今春の天地金乃神大祭の演奏奉仕についてもPRしておきました。

今回はじめて現代の洋楽をアレンジして演奏しましたが、やはり聞いたことのある曲というのは興味をもって聞いてくれます。ノリがいいというのでしょうか。本教信奉者だけの集まりでは、中正楽のみの演奏でもいいのでしょうが、こうした一般に開かれた場では、現代洋楽のアレンジは欠かせないと感じました。
ただ、われわれの音楽が、人に聞かせる音楽ではなく、神様に捧げる音楽であるというスタンスは大切にしていくべきだと思います。トークのなかでもそのことはお話しました。
こうした場を通じて、「中正楽」「吉備楽」が一般の方々に知ってもらえることも、大切なことであると改めて思わされました。

演奏曲
1.四調 春
2.さくらさくら
3.もののけ姫
4.中正楽第20

メンバー
笙:岡田信義  篳篥:河崎信示 龍笛:永原晃二郎 箏:永原瑞枝